「USCPAの資格を取りたい」
「USCPA資格を取る難易度が知りたい」
「USCPAのメリットは?」
USCPAの取得に挑戦したいのであれば、いくつかのことを知っておかないといけません。
数多くある資格の中でも、魅力があるものの1つとされることが多いので、取得しておきたいと考える人は少なくないです。
けれども、この資格を有効に活用できるのは一部の人ですし、取得するためにはかなり大変な思いをすることになります。
途中で諦めてしまう人も多いため、事前に注意ポイントを確認しておくことが重要です。
USCPAは公認会計士として働く人全てに役立つものではない
まず、USCPAは公認会計士として働く人全てに役立つものではありません。
就職や転職の際に有利になるという声も多いですが、全ての会社や事務所に当てはまる話ではないです。
日本の事務所や海外との取引がない企業で働くのであれば、この資格を持っているかどうかは重視されません。
寧ろ、なぜ海外や外資系企業で役に立つ資格を持っているのに、そちらに挑戦しないのだろうという疑問をぶつけられてしまう恐れもあります。
将来的に海外や外資系企業で働きたいなどの希望がある場合は話が別ですが、そうでない場合はわざわざ取得しておくことのメリットが小さいと言えるでしょう。
給与アップに繋がるという噂を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、これも働く場所次第です。
USCPAを重視しない企業であれば評価に全く含まれない可能性が高いですし、関連する資格を評価してくれる企業でも合格時に奨励金がもらえる程度であることが多いと言えます。
有資格者をリーダーや役員にする傾向がある企業であれば昇進による給与アップが見込めますが、そうでなければ資格を持っていない人と報酬があまり変わらずにショックを受けることになるかもしれません。
取得するためには勉強時間をたくさん確保しないといけない
取得するためには勉強時間をたくさん確保しないといけないことも理解しておくべきです。
一般的にはUSCPAに合格するまでに1,000時間から1,500時間が必要とされており、働きながらこれだけの時間勉強することは大変だと言えます。
公認会計士の受験のためにも膨大な勉強時間が必要となりますが、働いていない学生時代に勉強しておいたり、資格を取得しておいたりする人が多いです。
社会人になってから挑戦するとなると、公認会計士の勉強時間より平均学習時間が短くても1,000時間以上の勉強を続けることは難しいと言えます。
毎日数時間勉強する生活を1年半から2年続けて、ようやく学習が完了することを覚えておくと良いです。
既にある程度の知識があるから何とかなるだろうと思うかもしれませんが、英語と海外式の会計について学習していくことになるので、想像以上に勉強が大変だったと感じる人が多いと言えます。
甘く見ていると想像以上に勉強がハードであり、挫折することになりかねないです。
また、1回で合格できる人ばかりではないため、合格するために2年以上の年月を費やすことになる人も多く、更に長期戦となる可能性も考慮しておく必要があります。
学習と受験の両方で膨大な費用が発生する
学習と受験の両方で膨大な費用が発生することも忘れてはいけません。
合格できるほどの勉強を行うためには40万円から90万円、受験手続きと受験に40万円以上の費用が必要です。
合計で安くても80万円ほど、高ければ150万円を超えることもあります。
十分な貯金がある、勉強しながら働くので資金面の心配は必要ないという人もいるかもしれません。
仮に払えるだけの資金があったとしても、本当にそれほど高額な費用をかけてまで資格を取得する必要があるのか考えておくことが大事です。
述べている通り、取得したことを理由に給与が大幅にアップするとは限りません。
新たな環境にチャレンジできる、働く場所によっては評価に繋がることはあるものの、資格がない場合とある場合の報酬差がかなり小さいことも多いです。
せっかく合格することができても、かけた費用以上の価値やリターンがない可能性があります。
勉強や受験にそれほど費用がかからないのであれば挑戦してもダメージを受けにくいですが、この試験の場合はたくさんの費用が必要になるという性質があるので、取得したことを失敗に感じてしまう恐れもあるでしょう。
まとめ
USCPAが世界的に人気で、日本でも注目が集まっていることは事実だと言えます。
対応する講座を開講する教室やオンラインスクールも増えていますし、チャレンジしてみようと前向きに考える人も増えていることは確かです。
ですが、取得しても思っていた恩恵が受けられないというケースもあれば、想像以上に時間とお金がかかってしまったと後悔してしまうケースもあります。
ある程度の時間やお金をかけてしまうと、後には退けなくなることもあるでしょう。
失敗したくないのであれば、事前にUSCPAに挑戦する前に知っておくべきことを確認しておいたほうが良いです。
じっくりと確認し、自分にとって本当に必要な資格であるのかどうか見極めるようにすれば、挑戦したことに対して後悔をしてしまうことがなくなるでしょう。